メンバーのShun Shiraiさんによる「市川市の紅葉スポット紹介」の連載です。紅葉散策のご参考にどうぞ。※写真は全て過去撮影
2 大町公園・せせらぎ園の紅葉
3 葛飾八幡宮①参道のイチョウ
4 中山法華経寺
以下は、🔊市川市の紅葉スポット 10~18(別ページ)へ
市の北東部、市川市動植物園や大町公園に隣接する市川市霊園は、南北に伸びるメインの長い園路沿いにイチョウの大木が並び、11月上旬~中旬にかけて見事に黄葉します。
特にカーブしながら奥へ下っていくあたりの黄葉が素晴らしいです。
市営霊園なので開園時間内(11月-2月は8時~17時)であれば自由に入園でき、広々とした園内をゆっくり散策しながら黄葉を楽しめます。
市内のイチョウでは色づきが早いほうで、例年11月中旬には全体が黄葉し、下旬には散ってしまいますので見に行くのはお早めに!
🔊https://www.instagram.com/p/CHWKZmyAg3v/?utm_source=ig_web_copy_link(※この投稿のみ今年撮影)
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市川市霊園 市川市大野町4丁目2481番地
🔊http://www.city.ichikawa.lg.jp/pub01/1511000001.html
※開園時間内(11月-2月は午前8時~午後5時)であればどなたでも入園自由
最寄り駅は北総線の大町駅で、北側の入口まで徒歩約15分。または市川大野駅、本八幡駅、下総中山駅からバス&徒歩。
大町公園には11月下旬~12月上旬に期間限定で開放されるもみじ山をはじめ、もみじ谷(動植物園へつながる谷間)、長田谷津(自然観察園)、せせらぎ園など紅葉ポイントがいくつもあり、それぞれ見頃の時期やみどころも違うので何回かに分けて紹介します。
まずは大町公園の中で最も見頃の時期が早いせせらぎ園の紹介です。
せせらぎ園は大町公園バラ園南の池から東に伸びる水路沿いの散策路で、見頃の時期には見事な紅葉のトンネルができあがります。
水路沿いのため周囲より冷え込みやすい影響なのか、市内のモミジ類の中ではだいぶ色づきが早めで、例年11月上旬には色づき始めて中旬には見頃を迎えます。
今年も先週末には一部鮮やかに紅葉してましたが、見頃は今週末~来週あたりになりそうです。
せせらぎ園は第1回で紹介した市川市霊園のイチョウ並木から道路を挟んですぐ隣にあるので、
霊園と大町公園をセットで散策するのもおすすめですよ。
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市川市動植物園公式Webサイト・大町公園周辺地図
葛飾八幡宮には本殿横の千本公孫樹と参道のイチョウ、2つの紅葉スポットがありますが、例年参道のイチョウのほうが見頃の時期が早いのでまず参道のイチョウから紹介します。
参道のイチョウは特に随神門周辺が綺麗で、例年11月上旬~中旬にかけて色づきが深まり、落葉の始まる11月中旬以降は参道が黄色いじゅうたんに覆われるのも素敵です。
葛飾八幡宮のイチョウ並木&黄色いじゅうたんの風景は、昨年の千葉県秋の観光キャンペーンポスターにも使用されました。
落ち葉は地元の方が毎日清掃されてますので、一面の黄色い絨毯を見に行くなら早朝がおすすめです。
今回紹介している写真は全て昨年以前に撮ったものからピックアップしたものですが、先週今年撮った写真をお届けした通り、参道のイチョウはもう見頃になってきていて、今週末~来週あたりが一番の見頃になりそうです。
一方、本殿横の千本公孫樹の黄葉はまだこれからで、2020年11/28・29にはライトアップイベント「煌 kirameki 2020」も予定されてます。
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葛飾八幡宮Webサイト
🔊https://www.katsushikahachimangu.com/
「煌kirameki2020」(市川市観光協会)
🔊http://www.ichikawa-kankou.jp/event.html?id=110079
中山法華経寺は境内が広いだけに紅葉の見どころもたくさんあり、
①参道から眺める五重塔と紅葉
②③参道の桜並木の紅葉
④⑤鎌倉時代、日頂上人が銀杏の周りで号泣したという伝説が伝わるイチョウの銘木「泣き銀杏」
⑥⑦遠壽院など参道脇の塔頭の紅葉
⑧⑨祖師堂前の大銀杏の黄葉
⑩お会式の万灯神輿と紅葉
(写真はリンク先からすべてご覧いただけます)
など、11月から12月にかけて名刹ならではの多彩な紅葉風景が楽しめます。
また、中山法華経寺は秋のイベントも多く、中山骨董市、秋の大法要お会式、酉の市が毎年開催されてきましたが、今年はコロナの影響で中山骨董市については春に続いて秋も開催されないようです。
「お会式」は日蓮宗の宗祖・日蓮の命日にあわせて行われる大法会で、今年もコロナ対策をして11/15-18に開催されます。
例年だと11/17夜に万灯神輿行列が下総中山駅から法華経寺まで練り歩きますが、今年も開催されるかは確認できていません。
また、祖師堂横の妙見堂前での中山酉の市は例年通りの開催で、今年は一の酉が11/2(終了)二の酉が11/14、三の酉が11/26となっています。
例年の紅葉の見頃は桜並木や祖師堂前の大銀杏が11月上旬~中旬、泣き銀杏やモミジが11月下旬~12月上旬ぐらいと、種類ごとに見頃が違うので長い期間紅葉を楽しめます。
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中山法華経寺Webサイト
弘法寺の紅葉の見どころは大きく分けて2つで、一つは境内西側・里見龍神横の大イチョウとモミジ、もうひとつは石段を上がったところにある仁王門周辺のモミジです。
イチョウの黄葉は例年11月中旬~下旬に見頃となり、落葉が進む11月末~12月上旬にかけて落ち葉のじゅうたんが龍神堂の周囲を彩ります。
一方、仁王門周辺のモミジは例年11月下旬~12月上旬に見頃になり、夕暮れ時~夜にはライトアップされた仁王門とのコラボも楽しめます。
ちなみに江戸時代、真間山は景勝地、特に紅葉の名所として人気だったようで、歌川広重の名所江戸百景で「真間の紅葉手古那の社継はし」描かれたほどでしたが、残念ながら当時のもみじは明治の火災ですべて消失してしまったそうです。
仁王門周辺のもみじはその後植えられたもので、年々少しずつ成長して紅葉の名所としての魅力を取り戻しつつあります。
🔊https://www.instagram.com/p/CHgkmGHBTdQ/?utm_source=ig_web_copy_link
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真間山弘法寺 公式Webサイト
バラや桜が美しく咲き、ドラマのロケ地としても人気の里見公園ですが紅葉もまた素敵で、これから12月中旬にかけて園内のあちこちで色づいていく紅葉を楽しむことができます。
広いだけに紅葉のポイントもいろいろありますが、大きく分けると以下の3つのエリアになります。
①園内北エリア・広場や吊り橋周辺のイチョウ・モミジなど
②バラ園奥のイチョウなど
③紫烟草舎(北原白秋旧宅)周辺など園内南エリアのモミジなど
11月中はまだ秋バラもまだ咲いていて、バラと紅葉のコラボを楽しめるのも里見公園ならではの魅力です。
一昨年の火野正平さんの「にっぽん縦断こころ旅」でも紹介された吊り橋周辺の紅葉も素敵です。
見頃の時期はやはりイチョウが早くて例年だと11月中旬~下旬、モミジは11月下旬~12月上旬(年によっては中旬まで)に見頃になります。
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里見公園公式Webサイト
じゅん菜池の園内奥(北西側)には、左右を小さな池に挟まれてモミジが立ち並ぶ小径があり、紅葉すると見事なもみじのトンネルができあがります。
見頃の時期のトンネルは、思わず歓声を上げてしまうほどの美しさ。
左右の小さな池に映り込む紅葉も素敵です。
雨上がりの朝方は、じゅん菜池の谷に霧やもやがかかって幻想的な紅葉に出会えることもあります(写真2枚目)
例年11月中旬には色づき始め、11月下旬~12月上旬に見頃を迎えます。
今年は先週末の時点で色づき始めてたので、見頃は近いかもしれません。
じゅん菜池の紅葉はもみじのトンネルエリア以外にも、大きい池のほとりから眺める雑木林の紅葉や逆さ紅葉などの見どころもありますので、また別の回で紹介します。
🔊https://www.instagram.com/p/CHly2nJg_O0/?utm_source=ig_web_copy_link
🔊https://www.facebook.com/ichikawahakkenden/posts/177556520371849
じゅん菜池緑地Webサイト
回向院は墨田区両国にある本院が有名ですが、市川市の国府台と八千代市にも別院があります。
市川別院の歴史は古く、元々台東区浅草松葉町にあった回向院別院源光寺が関東大震災で壊滅的な被害を受けたため、昭和2年、市川市国府台の地に移転・復興されたのが始まりだそうです。
朱塗りの山門を入り本堂までの中ほどにある一言観音も震災後に両国から移されたものだそうで、江戸時代には「近世江戸三十三箇所観音参り」の第二十七番札所で、一言お願いすると願いが叶うとして江戸庶民の信仰を集めていたとか。
境内には周遊式の枯山水庭園もあり、仏像やお堂が点在してとっても静かで落ち着きのある佇まいです。
山門や本堂、庭園の周囲などあちこちにモミジも植えられていて、例年11月下旬~12月上旬にかけて鮮やかに紅葉します。
本堂横には竹林もあって、竹林の緑と紅葉のコントラストも素敵です。
山門の回りのモミジやイチョウはやや色づきが早めで、今年も一部の木は見頃が近そうです。
一方、本堂周辺のモミジは例年11月下旬〜12月上旬ぐらいが見頃です。
本堂内のご本尊・阿弥陀三尊像も荘厳で一見の価値あり!(写真撮影は禁止)
本堂2階には枯山水の庭園を一望できるカフェテラス回向院もあリますが、今年はコロナの影響で当面休止のようです。
回向院は矢切駅から徒歩8分ほどで、後の回で紹介予定の国府台緑地とは県道を挟んで隣りあっていて、じゅん菜池も国府台小学校を挟んでほぼお隣です。
他にも里見公園や愛宕神社、小塚山公園、国分寺などの周辺紅葉スポットを結ぶ位置にありますので、紅葉周遊さんぽもおすすめです。
🔊https://www.instagram.com/p/CHoLVVGAzM8/?utm_source=ig_web_copy_link
🔊https://www.facebook.com/ichikawahakkenden/posts/177556793705155
回向院別院 市川市国府台5-26-12
🔊http://ekoin.or.jp/facilities/
北総線矢切駅より徒歩8分、JR市川駅からバス
国分寺の紅葉は本堂の周りが中心でこぢんまりした感じですが、本堂の右に大きなイチョウ、左にモミジが何本かあり、モミジの前には石仏(薬師如来)もあったりして、古刹の静かな雰囲気の中で紅葉を楽しむことができます。
イチョウは剪定の影響なのか、マッチ棒みたいな形なのがかわいらしい雰囲気です。
例年モミジは11月下旬、イチョウは11月下旬~12月上旬あたりが見頃です。
ちなみに現在は真言宗豊山派の寺院で山号は国分山。奈良時代の創建当時からほぼ変わらない位置にあり、境内では法隆寺様式の伽藍配置の基壇も発掘されていて、当時の礎石なども見ることができます。
また、すぐ隣にある寶珠院では名物?の巨大やかんと紅葉のコラボを楽しむことができます。
この巨大やかん、45代目の住職が落語やダジャレが好きで、「やかん」と「夜間」をかけて夜間でも参拝する人が増えるようにとの願いを込めて置いたものだそうです。
更に、近くにある日枝神社でも参道に並ぶ銀杏の大木が見事に黄葉します。例年の見頃は国分寺とイチョウと同じく11月下旬~12月上旬です。
日枝神社から東の坂を下り、外環道路を渡って少し北へ行くと道の駅いちかわです。
道の駅いちかわにはレンタサイクルもあるので、道の駅を起点に国分界隈、更にはじゅん菜池や回向院別院、国府台緑地、里見公園をめぐる紅葉サイクリングも楽しめますよ。
🔊https://www.instagram.com/p/CHqvREFAbtD/?utm_source=ig_web_copy_link
🔊https://www.facebook.com/ichikawahakkenden/posts/177556923705142
下総国分寺跡(市川市公式Webサイト)
🔊http://www.city.ichikawa.lg.jp/edu09/1541000004.html
国分日枝神社(トリップアドバイザー)
🔊https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1021146-d19176219-Reviews-Kokubun_Hie_Shrine-Ichikawa_Chiba_Prefecture_Kanto.html